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日本語版VOCALOID(特に寒色兄妹)好きな 中途半端な絵描き&文字書きの徒然日記
2017 . 10
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    拍手SS再掲。
    一言で言うなら…どうしてこうなった。
    レンとはちゅねのハートフルストーリーです(嘘)



    僕がリビングでゲームをやってると、ぽてぽてとはちゅねがやってきた
    …今日は一匹だけか。
    いや、いつぞやみたいにわらわら連隊組んで行進されても困るのだけど。

    …はちゅねみく。
    体長は…可変。日頃ミクさんが抱っこしてる時は40cmぐらいか?
    某ひみつ道具付きの猫型ロボットみたいな手のくせに、実はミクさんより器用。
    でも、普段は極度にデフォルメされた長ネギを振りながら、何をするでもなく
    ただ何となく、ぼけーっとした顔そのままに、そこにいることが多い。
    移動経路とかは完全に謎。なんというか、気がつくと側にいる。
    そしてふとした拍子に増えていて、そしていつの間にか減っていたりする。
    意思疎通は…何とか可能。
    何を喋ってるかわからないけど、むこうは僕らの言語を理解してくれるらしい。
    ある意味同一存在なミクさんとか、はちゅねを命令一つで完璧に扱う
    (しかもそれを「躾の成果」と豪語する)MEIKO姉さんとか、
    何故か完全に会話が成立しているKAITO兄さんとか…
    意思疎通が図れるひとも居るけれど、僕とリンには無理だった。

    表情は豊かなんだけど、縫いぐるみみたいな瞳のせいか、
    いまいち何考えてるのかはよくわからない
    ただ、やっぱりなんとなくなのだけれど、犬猫よりは賢いんだろうなと思う。
    確かめるすべがほとんど無いので調べようがないんだけど…
    そんなはちゅねを、しばらく興味深げに観察していたルカの評だと、アレは
    「ネットワーク上に発生したJohn Cageのいう不確定性(aleatoric)の権化
    あるいはCV01を媒介として表層に到達できた集合的無意識の断片(クラスタ)」
    と言う奴らしい。…正直僕にはよくわからない。
    ただ、いろんな意味で『よくわからない奴』ということだけは理解できたので
    それを聞いた後は、あまりコイツの存在について深く考えないようにしている。
    僕の処理容量(リソース)は有限で、僕も暇じゃないわけで…


    携帯ゲームの液晶からちょっと視線をずらせば、
    ちょうどはちゅねは僕の足下を通っているところだった。

    僕やリンが普段はちゅねの相手をしない(できない)せいか、
    はちゅねも僕らのことは路傍の石とか、そんな具合に認識しているらしい。
    もし、ココに座ってるのがKAITO兄さんやミクさんなら、
    大喜びでよじ登ってくるだろうし、晩酌中のMEIKO姉さんならば…
    うん。きっとこの部屋自体に入ってこないんだろうな
    だが、とにかくこの部屋にいるのは他でもない僕だけだ。
    はちゅねは僕の方を見ることもなく、この足下をてくてくと通り過ぎると
    何を思ったのか、突然目の前のアンティークな電話台へとしがみつく
    「…?」
    よじよじと、何故か必死に台の上へとよじ登ろうとするそんな姿に
    別に何を思ったわけでもないのだけど、僕はゲームを中断させた。

    「…なんだよ。おまえ、電話掛けたいのか?」
    ソファから腰を上げて、僕ははちゅねの背後にそっと立つ。
    そうして首根っこを捕まえて、ぶら下げるようにして顔を覗き込めば、
    いつも通りのぽかんとした顔がこちらを見上げてきた。
    何を言いたいのかは全くもってわからないけれど、暴れないところを見ると
    特に嫌がられているわけではないみたいだ。
    「…電話掛けたいなら…ほら。」
    意図が全くわからないまま、それでも何となく…
    電話が掛けたいんじゃないかな?とかアタリをつけて、
    僕は受話器をはちゅねに渡す。
    と、どうやら読みは当たっていたらしい。
    はちゅねは古風な受話器をまん丸な指で握りしめると、
    片腕のネギをのばして器用にダイヤルを回し始めたのだ。

    まぁ、こんな丸太みたいな腕でよくぞと思うほどの見事なネギ捌きで
    ダイヤルを回しきったはちゅねは受話器を耳…というか頭へ押しつけて…

    「・・・・・・・・○#▲×△※▽☆◆◎*!?!」

    受話器から、アナログテープに記録した音声を高速で逆回ししたような
    そんな奇怪な声が響く。と同時に、僕の意識は突然トンだ。




    気付けば、僕は真っ暗な空間に倒れていた。
    「な…何だ!?」
    慌てて周囲を見回せば、其処はなんだかとてつもなく広大な空間で…
    その目前にははちゅねが…………たくさんいた。

    たくさんとか、幼稚で不正確な記述だと自分でも思うけど、
    本当に「たくさん」なんだからしょうがない
    巨大な立方体が無造作に積み上がったような謎の空間。
    その薄暗い不思議な世界に、おびただしい数のはちゅねが集まってきている
    僕がいるのは、立方体の重なりが微妙にずれた踊り場のような場所で、
    やはり数十人規模のはちゅねが周りをぽてぽてと歩いていて…

    …これはなんだ。何がおきているんだ。

    止まりそうになる思考を必死にまとめ上げながら、僕は目の前の、
    おそらく僕をココに連れてきたであろうはちゅねに問いかけた。
    「おい…ココ、何処なんだ?」
    答えられても僕は理解できないわけだし、返事は期待していなかったのだが…
    僕の問いかけにはちゅねはネギで、ある一点を指し示す。

    …それは空間のちょうど中央にして、一番下。
    薄暗い周囲から浮き上がるかのように
    目映いスポットライトが照らしているのは、まるで演台のような一角。
    そしてそこには一人のはちゅねが立っていた。

    「○#▲×△※▽☆◆◎*!!」
    壇上のはちゅねはどうやら何かを熱く語っており、
    時折周囲のはちゅねから喝采のような声が起きている。
    えーと、これは何だ。演説会?あるいは決起集会か?はちゅねの?
    内容が理解できないのが惜しまれるような、むしろ心底良かったような…

    「…おまえらさ、こういうの、しょっちゅうやってるのか?」
    無意味と知りつつ、ついつい身近なはちゅねに尋ねてしまうと、
    はちゅねは小さく首をかしげながら、ネギをぶんぶんと振り回す
    …頼むから否定の意味であってくれ。
    心の奥底から祈りつつ、僕は改めて周囲を見回した。

    周囲に群がるはちゅね達を見れば、その各々が長ネギやら短ネギ二刀流やら、
    なにかしらの武器(?)的な何かを手に持っている。
    中には、かなりデフォルメされたサブマシンガンらしき物体に、
    特性のネギ型薬莢を首から提げた傭兵的なはちゅねもいる…
    なんだこれ、はちゅねのサバゲ大会にでも迷い込んでしまったのか?
    これ以上の面倒事に巻き込まれる前に帰りたいなぁ。と考えて
    そこでようやく、どうやってここに来たのかすら知らないことに思い至る。

    「…とりあえず。僕をココに連れてきたはちゅねを見つけるべきだよな…」
    そのはちゅねに頼めば、きっと元の場所へ戻してくれるだろうと
    あまり確証もないままに、僕は手近なはちゅねを一人一人確認していく。
    はちゅね自体は全部同じ姿形だが、持っている物で判別できそうだ。
    確か、僕を連れてきたはちゅねは中くらいの長さのネギ一本もっていて…

    と、突然、僕の乗っていた立方体に強い衝撃が走った。
    いや、ここだけじゃない。はちゅね達満載のこの巨大フォルダ自体が揺れている。
    場のはちゅね達に混乱が広がる最中、一人のはちゅねが叫んだ。

    「π!!」

    うん。やっぱりなに言ってるんだかまったく分かんないや!
    それでも周囲のはちゅね達には、その意味が分かっているらしい。
    「π!?」
    「π!π!!」
    「▼○Ё★π!!」
    「!!!!!!!」
    はちゅね達が次々と奇声を上げ、武器的な何かを抱え謎の衝撃に応戦すべく
    徒党を組んで一斉に攻撃を始める!

    「≒※◎Ё◆!」
    「▽◎*!」
    号令らしき声の合間に飛び交うネギ的な薬莢(?)と、断続的に続く衝撃。
    大混乱の戦場を無我夢中で走り抜け、どうにか見つけた安全そうな窪みに
    身体を滑り込ませれば、ネギ十字の看護婦はちゅねが怪我したはちゅねを運んでいる。
    ええと、もう、なんだこれ…

    僕が力なくその場に座りこんだちょうどその時。どどーんと一際大きな音が場を揺すぶった。
    はちゅね達の叫びだか悲鳴だかとにかく上手く言葉じゃ形容できないような声が続々響く
    見上げれば天井のような部分が崩落し、外からこの衝撃を与え続けていたらしい
    巨大な影がのっそりと動いているのが見える…あれは、あれは……


    ぽっぴぽっぴぽっぽっぴっぽー! ぽっぴぽっぴぽっぽっぴっぽー!


    うねうねと動く巨大なラブリーピンクの触手。大音量で響くあのメロディ。
    やたら耳に残る軽快なリズム。異様に甲高いあの独特な声。そして
    あのシンプルかつ絶妙のバランスで配置された無気力な瞳と、目が、あってしまった…
    気付けば、僕は、有らん限りの声で叫んでいた。

    「たこだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!」





    「レンレン!レンレンってば!!」
    「!?」
    飛び起きれば、目の前には白いリボンと見慣れた自分の相似形が…
    「た、タコは!タコはどうしたんだ!!」
    「…何寝ぼけてるんだか」
    憮然とした表情のリンに、ハッと気を取り直してみれば
    そこはいつものリビングで…巨大たこルカはおろか、はちゅねの姿もない。
    僕はソファに横になっていて、机の上には中断されたままの携帯ゲームが落ちている。

    「すっごいうなされてたから心配して起こしてあげたってーのに、
    第一声が夕飯についてッスか。そーっスか。レンレンは薄情さんッスねー」
    「ば、ばか。別に夕飯について言ったワケじゃ…」
    「じゃぁ何スか」
    ジト目と共にそう返されて、…僕はそのまま口ごもる。

    ダメだ。はちゅねの秘密集会中に巨大たこルカが襲って来て、
    それをはちゅね達が迎撃している夢を見てたとか言ったら、
    馬鹿にされるどころじゃなく、確実にアブナイ奴認定されてしまう
    「…いや。タコは当分見たくないかな…と。」
    「?????」
    何とか問題にならない程度の感想だけを口にして、僕はソファから起き上がる。
    リンは明らかに困惑してるようだったけど、知ったこっちゃない。

    視線の先、電話台の上。外れた受話器を戻しながら、僕は小さく呟いた。
    「…アレは夢だ。アレは夢だ。…夢だったんだ」


    おわっとけ

    いや、自分大好きですよ、たこルカさんの事。
    とりあえず、三月八日さんとラマーズPと、その他たくさんの震源地様に土下座です…

    はちゅねがなぜ桃色宇宙的恐怖(便宜上)と戦ってるのかは…きっとまた別のお話。
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