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日本語版VOCALOID(特に寒色兄妹)好きな 中途半端な絵描き&文字書きの徒然日記
2017 . 10
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    自分はiPhone持ってないけれど…
    空間にエアタグ付ける例のあのソフトのあのキャラとカイミクのお話。
    以前最初だけ載っけた話の全文です。


    リンが痴話げんかに巻き込まれてます。←要約


    しかし最近カイミクが足りないよぅ…
    フォルダに帰ると、いつも通りソファーでくつろいでるにぃにぃの膝の上で
    なんだかへんなのが跳ねていた。
    濃いグレーのまあるい体に、きょろきょろしてるまん丸な目。
    頭というか、体の上の方からは…ミク姉みたいなツインテールがあって…
    「にぃにぃ…何スかそれ?」
    思わずあたしがたずねると、にぃにぃはにっこり笑っていった。
    「バグちゃんっていうんだ。ミクの音素を細分化した欠片なんだよ。」
    そんなにぃにぃの言葉を真似するように、その黒いのは「あー」とか
    「あああー」とか喋ってる。…どうやら「あ」しか発音できないっぽい。

    「どうしてそんな欠片がこんな所にあるッスか?」
    あたしが聞くとにぃにぃは「どこから説明したものかなー」なんて悩み始めた。
    接続が2、3個すっ飛んでんじゃないかって疑いたくなるミク姉と違い
    にぃにぃがこうやって言葉に悩むのは、難しいことをあたしにも分かるように
    教えてくれようとしている時だ。

    「リン、拡張現実(AR)ってわかるかい?」
    「かくちょーげんじつッスか?」
    部屋に響いたバリトンにあたしが首を傾げてると、突然後ろから涼しい声がした。
    「Augmented Reality. 現実の環境から知覚に与えられる情報に、
    コンピュータが作り出した情報を重ね合わせ、補足的な情報を与える技術。
    我々が存在するこのネットワークといった仮想現実と対をなす概念から
    開発されたものですが、それがなにか?」
    そこにはあのでっかい胸を張って仁王立ちしてるルカッチがいた。
    ミク姉とあたしの反省からか、サッポロが創った新しい「妹」は
    なんつーか、とてつもなくクールで神経質なデータ至上主義者で…
    あたしが言うのも何だけど、もうちっと「平均的」にできなかったのかと思う。

    「パーフェクトだよ、ルカ。」
    「Internet encyclopediaの一部を呼び出して読み上げただけです。
    貴方にわざわざお褒め頂く程度の内容ではありません」
    言葉はすっごく丁寧なのに、ルカッチは、いんぎんぶれーな態度。
    …なんか相性悪いんだよねぇ、てかルカッチがにぃにぃを毛嫌いしてる感じ?
    にぃにぃがぜんぜん気にした態度とらないから、大事にはならないんだけど…
    はらはらするあたしの頭をなでながら、にぃにぃは優しく笑った。
    「まぁ、とにかく。ルカの言った新しい技術を使った事業が出てきてね。
    その中でミクをつかったキャラクターが欲しいって話になったんだ」
    「…あぁ、ミク姉。人気者ッスからねぇ」
    「容量上ミクその物は使えないから…だったらってことで、試しにミクの欠片を
    作成してみたらしい、これはその試作品(プロトタイプ)なんだ。」
    「あああー♪」
    にぃにぃがぽんと黒いのの頭を叩くと、黒いのが回転しながら歌い出した。
    勿論、歌詞は「あ」だけなんだけど…コレはコレでけっこうカワイイかも

    「…しかし何故ここへ?動作試験ならハママツの方が適当では?」
    「とにかくいろんな環境に適応させたいんじゃないかな?
    ここなら、いろんなVOCALOIDが集まるし…」
    にぃにぃの言葉から、ぽんと理解したあたしは
    相変わらずあーあー歌うバグをひったくるようにして抱き上げた。
    「て事は、しばらくここで預かるッスね!…自分はリンっていうッスよ!!バグ、よろしく!」
    「あ!」
    ぽよんと体を揺らして、バグは嬉しそうに笑った。
    うん。まぁ、このときは、この黒いののおかげで
    あんなめんどーな事になるとはこれっぽっちも思わなかったんだ…


    鏡音さんとサンカクカンケイ


    なんかミョーな感じがするなぁ、とあたしが思ったのはそれからしばらく。
    バグが来て、ミク姉と初めて顔を合わせたときだった。
    ミク姉はあぺんどの調整とかで、ほっとんどフォルダに戻って来てなかったけど
    自分の欠片がうちに来てるって事は知ってたみたいで、
    にぃにぃの肩に乗ってる黒いのを見つけた瞬間、嬉しそうにこっちにきたんだよね

    「あ!それバグちゃんだね!!
    こんにちは!わたしの名前は初音ミクって…きゃっ!」
    自分の一部にわざわざフルネームで自己紹介かいとかなんとか思っていたら、
    ミク姉が短い悲鳴と一緒に手を引っ込めた。
    ビックリしてそちらを見れば、ちっちゃなツインテールをぶわっと膨らませて、
    まん丸い目を三白眼にして…ものすごく威嚇してるバグと指を押さえるミク姉の姿。
    「ミク、大丈夫かい?って…こらバグ、おとなしくするんだ!」
    「あ!あ!ああ!あああああ!(怒)」
    指をかまれたらしいミク姉に、にぃにぃは駆け寄ろうとするんだけど、
    バグが肩や頭の上でとび跳ね始めちゃって上手く動けないっぽい…

    とりあえずあたしは側にあった救急箱を抱えて、ミク姉の所に駆け寄った。
    「ミク姉、大丈夫ッスか!?」
    そう言って右手を取れば、綺麗な白い指にガッチリ歯形が残っている。
    うわぁこりゃ痛そう…そう思って、あたしがミク姉を顔を見上げると…
    ミク姉は自分の傷の方なんか見もしないで、にぃにぃと、その上を飛び回る
    バグの方をじっと見つめていた。
    「…ミク姉?ミク姉?」
    「…あ…うん、ごめん。嫌われちゃった…みたいだね…」
    あたしが声をかけると、ちょっと寂しそうな顔でミク姉は笑った。
    そしてそのまま指にばんそうこうを巻いて、ミク姉は自分の部屋に戻っていった。
    なんか、あたしはその時ミョーな感じがしたんだけど、
    …それがなんなのか良くわかんなかったんだよね。
    レンレンとかルカッチがその場にいたらその時に分かったかもしんないけどさ…


    で、そのミョーな感じが気のせいじゃなかったんだーと実感してるのが、今。
    はい。今まさに、あたしの横で、ミク姉が落ち込んじゃってます。
    体育座りしながら、膝に顔埋めちゃって、どんな顔してるか全く分かりません。
    ただ、時々しゃくり上げてるんで、泣いちゃってるのは分かります。
    …ああ、もうどうしよ
    いや、いつもならこういうミク姉を慰める役はにぃにぃなんだけど
    今回ミク姉が泣いてる原因がにぃにぃなんだよね…ていうか、にぃにぃとバグ?

    ミク姉が噛みつかれた後、バグが凶暴化した!とにぃにぃがバグを
    ハママツに運び込んで診て貰ったんだけど…結果は異常なしだったらしい。
    「バグは意図的に造った欠片だから、初音ミク(オリジナル)を見て
    へんに興奮しちゃったのかもしれない。とりあえず経過観察で」
    とか言われちゃったらしく、そう言われればにぃにぃも連れ帰ってくるしかなくて…
    結局、あたしや、レンレンやルカッチ、めーこ姉。
    そしてなによりにぃにぃにはいつも付き従うほどに懐いたバグだったけど
    ミク姉には絶対懐こうとしなかった。それどころか、あーあー吠えて
    隙あらば噛みついてくる有様なので…ミク姉は、バグに、そして、
    そのバグがいつも肩に乗っているにぃにぃに会えなくなっちゃったわけ。

    さっきも言ったようにミク姉、今はあぺんどの調整で忙しくて
    帰ってきてお休みできるのはホント少しの時間しかないんだよね。
    んで、その少しの時間だけにぃにぃに甘えようって思ってたら
    肩の上のバグちゃんが牙向いて吠えかかってくるって感じで…
    『いやし』がたりないミク姉はすっかり参っちゃったみたい
    にぃにぃの方も、ミク姉のこと心配してたみたいなんだけど…
    ほら、なんだかんだでうちで一番暇なのにぃにぃだし。
    そうすると自然とバグの面倒見ることが多くなるってワケで…
    レンレンもなんか積極的にバグの面倒みようとしないし、
    (「その声で「あ」だけとかやばすぎる」ってどういう意味だよ!)
    ルカッチにはそーいう気づかい的なのって望むべくもないし、
    あたしもなんだかんだで仕事出ちゃうしで、どうしようもなかった。

    そいで、そんなもだもだした状況で、にぃにぃトドメ刺しちゃったんだわ

    あたしがちょうどバグと遊んでて、その隙ににぃにぃが
    溜まった楽譜(スコア)の整理してるとこにミク姉が帰ってきて、
    ミク姉、バグがいないから嬉しかったんだろうなぁ…
    きっと満面の笑みで、にぃにぃの肩を叩いたんだと思うんだ。
    そしたら、にぃにぃ、振り向きもせず…

    「やめるんだバグ。後にしなさい」


    「うぅ…お兄ちゃんのばかぁ…」
    しゃくり上げる声の合間に、弱々しいミク姉の声が聞こえてきた。
    ふつうミク姉から人をけなす言葉なんて滅多に聞かないのに、こりゃ重傷だわ
    「ほ、ほら、にぃにぃ。作業中でミクさんの姿見てなかったわけッスから…」
    「だからってなんで私のことバグちゃんと間違えるの…」
    ミク姉とバグはやっぱり元が同じプログラムなせいか、気配みたいなのが一緒で
    ぶっちゃけ間違えてもしょうがないんじゃないかなーとかは思うけれど、
    でも、でもでも、そんな涙目で言われると何にも言えないです。はい。
    間違えちゃった張本人であるにぃにぃは、直ぐさま気付いて謝ったらしいけど
    ミク姉渾身の平手打ちと、もれなく付属のツインテールアタックを
    まともに浴びて床にぶっ倒れちゃったし…あぁもう、どうすりゃいいんだか。

    なんて迷っていたら、どんどんどんと突然扉が叩かれた。
    ここはミク姉の領域だから、ミク姉が認めたひとしか入ってこられない。
    となると、わざわざ今扉を叩く必要があるひとは…
    無反応なミク姉に変わって、空けた扉の隙間からあたしが出ると、
    そこには、やっぱりにぃにぃが立っていた。
    「よかった、リンが居たか。…ミクはどう?」
    あたしは小さく首を振って声を抑えながら答えた。
    「ぶっちゃけ…あれてるッス。で、バグはどうしたッスか?」

    そう、それが問題だ。
    さすがにバグを連れている気配はないけれど
    いまあたしとにぃにぃ、そして背後のミク姉以外は外出中で、
    バグの面倒をみてるひとはいない。
    他に相手をする人がいなければ四六時中にぃにぃにひっついているあの黒いのを、
    どうやって引きはがしたのかと思えば…返ってきた答えはシンプルだった。

    「箱に詰めてリビングに置いてある。」
    「…そんな事してよくおとなしくしてるッスね?」
    「こんなにミクに懐かないんじゃサッポロじゃ面倒みきれないって叱った。
    無断でこの箱から一歩でも出たら、このままハママツ送り返すぞって」
    平然と言ったにぃにぃの言葉からはまったく感情が感じられない…
    怒ってるわけでも、哀しんでいるわけでもなく、時々このひとからは
    こうやって感情がすっぽ抜けることがあって…逆にそれが滅茶苦茶恐い。

    「…ミク。頼むよ、僕を入れて欲しいんだ。謝らせてくれないか」
    焦れたような言葉は、後ろのミク姉にむけたもの
    今の無感情なセリフと違って、こっちは情感たっぷりだ。
    あー、なんつーか、コレが世間で言う『シュラバ』かぁとか思いながら
    頭越しの視線に合わせて、あたしもミク姉の方に視線を向けてみる。
    しんと静まりかえったミク姉の部屋。何とも嫌な空気が充満するとこに
    ベッドの上で体育座りをするミク姉から小さな小さな声が零れた
    「リンちゃん…お兄ちゃん、中にいれたげて」


    「だぁぁぁ…どーしてお前はあんなにミク姉のことを嫌ったんスか?」
    「あー」
    「そう言われてもお前の言葉は自分には分からないッスよー」
    「じゃ聞くなっつーの」
    あのままあの部屋はおろか、サッポロにいるのもどーかと思ったあたしは、
    リビングの箱の中で震えてる(にぃにぃは本当に容赦しなかったらしい)
    バグを抱え、オオサカのがっくん達の所へ遊びに来ていた。
    肝心のがっくんは仕事で居なかったけど、お茶を出してくれた
    GUMIぽんが興味深そうにバグを抱えて口を開いた。

    「てかさ、この黒いの先輩と元ゎ同じなんだべー?」
    「同じっつーか、欠片ってにぃにぃが言ってたッス。」
    「じゃ簡単っしょ。
    先輩、KAITOさんのことマジ愛しちゃってたりしてるから、
    その黒いのもKAITOさんのこと俄然好きだったんじゃね?
    まー、なんつーか…『ジェラシー』ってやつ?」
    GUMIぽんの口から出た単語に、あたしはまじまじとバグを見つめ直す。
    「お前…見た目まん丸のくせに結構どろどろしてるッスね…」
    「あ?」
    答えたバグの目はいつも通りまん丸で…
    あいかわらず何考えてるのかはよくわかんなかった。



    その晩。
    薄く開かれた扉の隙間からバグは中へと入り込んだ。
    内部の明かりは落とされて、床には整理途中の楽譜(スコア)が散らばっている。
    ぴょんぴょんとそれらを避けながら、バグは苦もなくベッドヘッドへと飛びうつると、
    今度は目前の薄水色のマフラーを器用に咥え、くいくいと引っ張り始めた。
    しかし、深く眠る(スリープする)KAITOが何の反応も示さないとみると
    次はその相貌の傍らに近づき、ぱさぱさとツインテールを振ってみせる。

    「…やめてよミク…くすぐったいよ…」

    しかし、やはり目覚めることはなく、くすくすと眠りの淵で微笑むKAITO。
    バグはぴたりと動きを止めると、その笑みを覗き込むようにじっと見据え…

    「!?…いってぇっ!!」
    「!…ふぇ?ど、どうしたの?!」
    傍らで眠っていた兄の奇声に飛び起きたミクが見たものは…
    綺麗に歯形のついた鼻を押さえ痛みに耐える兄の姿と、
    何処か不機嫌そうに、バタンと閉じられたフォルダの扉だけだった。



    めでたしめでたし

    愛され兄さんの三角関係(?)と巻き込まれたリンの話。

    バグ側も、名前の呼び間違いは許せなかったようです←
    恋人の呼び間違えを筆頭に「名前」と「間違い」でネット検索すると、
    案外真剣に怒ってる女性が多くて吃驚します。
    兄さんの場合、とにかく謝り倒してミクには許して貰ったようですが
    今度はバグの機嫌を直すことは出来るのでしょうか…
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    うわぁ なんだか凄いことになっちゃったぞ HOME あなたのとりこ
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