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日本語版VOCALOID(特に寒色兄妹)好きな 中途半端な絵描き&文字書きの徒然日記
2018 . 10
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    えーとレンが不憫です。

    完全な続きではないですが、
    鏡音君のひとめぼれをあらかじめ読んでおくといいかもしれません



    「最近リンが変なんです。」
    神妙な面持ちで、レンは話を切り出した。



    鏡音さんのひとめぼれ?




    すっかり夜もふけたVOCALOIDの共有フォルダでは、
    レンに向かい合うようにしてミクとKAITOがダイニングテーブルを囲んでいた。

    「リンちゃんが変だっていわれても…その、よくわからないよ…」
    目前に置かれたマグカップを両手で掴みながら、ミクは申し訳なさそうに口を開く
    そして、助けを求めるかのように、隣のKAITOへと視線を動かすが…
    どうやらKAITOにも思い当たることがないらしい。軽く首をかしげたまま
    彼の視線は、レンへとむけられている。次の言葉を待っているのだ。

    「確かに…リンが変なのは今さらですし。ミクさんやKAITO兄さんから見たら
    あれでも普通に見えるかもしれません。」
    本人が聞いたら激怒するであろう暴言をさらりと滑り込ませて、レンは頷いた。

    「でも、最近のリンの行動、明らかにおかしいんですよ。
    突然、もらった歌の自主練を一人でこっそり始めてたりとか…
    こうやって、今までなら部屋とかでぶらぶらしてた時間にどっかに
    でかけたまま帰ってこないことがあったりとか…、
    あとやたら身支度に時間をかけるんです、やけに服や髪型とかに凝ってみたり…
    今朝も『ちょっとこの髪見てよ!どう?』って、起き抜けに聞いてくるし。」

    「…ちなみに、そのリンの問いかけにレンはなんて答えたんだい?」
    「後ろ半分に付いてるの寝癖か?って答えたら、取っ組み合いになりました。」
    「あぁ、だから朝からあんなににぎやかだったのか…」
    平然と答えるレンにどこか疲れたような表情でつぶやくKAITO。
    「安眠妨害したなら謝りますけど、毎朝聞かれるこっちの身にもなってください
    いい加減今朝ので頭にきたから、こうやって思い当たることはないかって
    聞いてるんですから…」
    ミクはそんな二人のやりとりに苦笑しながらレンにたずねた。

    「それで、リンちゃんがそうやって…変、になったのっていつからなのかな?」
    「そうですね…僕が気づいたのはここ最近ですけれど…」
    人差し指を下唇に当てながらメモリを検索している様子のレンに
    ミクはにこやかな笑顔でこう言った。

    「最近って、がくぽさんとのお仕事が増えた時ぐらいじゃない?」

    「え?」
    思いもかけないミクの一言に、虚をつかれたようにしてレンが声を上げる。

    「だって、一生懸命歌の練習をしたり、キレイになろうって頑張ってみたり、
    そういうのって好きな人ができたからじゃないのかなって。そう思ったの!
    やっぱり好きな人から歌をほめられるとうれしいし、キレイだよって言われるのも
    とってもうれしいことだもの。だからね、リンちゃんは頑張ってると思うの」
    まるで自分のことのように、頬を染めながら楽しげに話すミク
    そんな、彼女の唐突な発言から真っ先に我を取り戻したのはKAITOだった。

    「うん。まぁ、リンに好きな人ができた。
    ところまでのはわかったけれど…何でそれががくぽ君に繋がるんだい?」
    「え?だって、リンちゃん最近がくぽさんとのお仕事多いし、
    がくぽさんじゃなかったら…」
    「僕、はともかくKAITO兄さんというチョイスはミクさん的になかったんですね。」
    じと目で見上げてくるレンの視線に耐え切れず、ミクは「ふみゅ!」と奇声を上げ
    瞬時に顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。

    「まぁ、僕とリンはいままでずっと長いこと一緒になって仕事してるわけだし、
    僕も、今更そんなことはないんじゃないかなと思ってるよ?」
    縮こまってしまったミクの頭をなでながら、KAITOは慰めるようにそんなことを言う。
    彼女が赤面している理由がそういう事ではない事に彼は気付いていないようだ…
    レンは二人に聞こえないように小さくため息をついた。

    「とにかく!がくぽさんに惚れてるんならそれはそれでいいんですよ!
    問題は、リンのあの奇行を何とかやめさせたいと思ってるわけで…」
    「だ、だめだよ!リンちゃんせっかく頑張ってるのに!!」
    頬を染めたままミクがあわてて顔を上げる。必死に訴えかけるその表情に一瞬ひるむも
    しかし、レンもここで引くわけには行かなかった。
    「頑張ってるのは認めますけど、これ以上あいつにハイテンションでいられたら、
    こっちの身が持たないんですよ!僕、一応あいつと同一アプリなんですよ?
    ただでさえ、あいつの無茶なパワーをこっちでバランスとってるってのに、
    あれ以上暴走されたら、本当に自己崩壊起こしかねません!!」
    どうやら事態はよほど深刻なとこまで来ているらしい。
    そもそも、いくらMEIKOが収録で留守にしているとはいえ、レンがミクはともかく
    KAITOにまで助けを求めたという時点でその兆候に気づくべきだったのだろう…
    ミクはそんなレンにかける言葉が見つからず、すがるようにKAITOを見上げた。

    そのKAITOは、なにやら中に浮かんだウィンドウを見据えて首をかしげていた。
    「…おかしいな。」
    「なにがですか?」
    KAITOの口にした疑問の言葉をレンが促す。KAITOは困ったように眉を下げた
    「歌の練習とか服の話なんかはいいとして、
    リンがどこに出かけているか気になったから、ちょっと検索をかけてみたんだ」

    レンとミクは顔を見合わせ…そして同時に悲鳴のような声を上げた

    「やだ!お兄ちゃん!!それはだめだよ!!犯罪だよ!!」
    「あの組み合わせはそれだけで犯罪ですけど、覗きも犯罪ですよ!ミニにタコですよ!」
    「…いやいやいや、君らにたくましい想像力が備わっていることはわかったから、
    とりあえず、話の続きをさせてもらえるかな?」

    そう言って、KAITOは一つのウィンドウを二人の前に掲げて見せた。
    青いスクリーンには白い文字と、座標がギッシリと書き込まれている。
    「読みづらいけど、がくぽ君の現在地。彼、自分のフォルダにいるみたいだね」
    続いて、KAITOはもう一枚のウィンドウをその隣に置いて見せた。


    「そして、こっちがリンの現在地。」



    巨大なデータフォルダが整然とそびえたつ中、リンは一人で歩いていた
    ここは今までにVOCALOIDが歌ってきたほとんどの楽曲が収められている
    ネットワーク上の資料館(アーカイブデータベース)の一角だ。
    紙書類のような姿で視覚化されている音声データを大切そうに胸に抱えながら、
    リンはデータベース領域のさらに奥底へと迷うことなく足を進めていく
    当然、ここにはリンが自ら歌った曲も収められていたが、彼女が今持っている
    それらは全て別のVOCALOIDによるものだ。

    リンはちょっと低めの旋律をハミングしながら、データフォルダの間に設えられた
    観賞用プレイヤーデータ上に持ってきた音声データを載せた。
    ここは、彼女が最近見つけたお気に入りの場所。誰にも何にも邪魔されず、
    思う存分に「彼」の歌を聴くことができる場所だ。

    「えへへー!どれから聴こっかな!」
    照れ隠しのように笑ってから、
    リンはプレイヤーと自らの白いヘッドフォンを慣れた手順で接続させた。
    次にプレイヤー側の制御ウィンドウをたたいて、なにやら調整したかと思えば、
    あらかじめその場所においてあった、小さなノートを広げなにやら書き付けている…

    そんなリンの姿をすぐ傍のデータフォルダの上から除き見ながら、
    ミクとレンは首をかしげた。

    「リンちゃん、何を聞いているんだろう?」
    「というか…こんなかび臭い所で何してんだ、あいつ?」
    デジタルデータはカビどころか劣化することもありえないのだが、
    どうやらレンにはすでに過去のものとなった音源が眠るこのアーカイブ自体に
    『かび臭さ』というものを感じてしまうようだ。
    後継機のたくましすぎる感受性に苦笑しながら、KAITOはウィンドウを開いて見せた。
    「どうやら、…レンがリンを見失った時は、ほとんどここにいるみたいだね。」
    兄の示したデータに驚いたように、ミクが振り返った。
    「え?…リンちゃん一人で?」
    「そうだね。いつも一人みたいだ。」

    うーんと考え込むようにうめいて、ミクが再び視線を階下のリンへと向ける。
    がくぽに恋慕中説を唱えているミクにとって、
    そのリンがたった一人でこのようなデータベースにこもっているなどとは
    想像もしていなかったのだろう。
    「これで本当にわかんなくなったぞ?あいつ、本当に何してるんだ?」
    レンも同様のようで、困ったように右手で髪をわしゃわしゃとかき混ぜている。

    「簡単だよ。」
    そんな中、KAITOは一人にこやかに笑った。
    驚いたミクとレンが注視する中、KAITOはその微笑を崩さず、こう言った。
    「リンに直接聞けばいいのさ。」


    言うが早いか、KAITOはその体を宙へと躍らせた。
    そのままリンがいるフィールド向けて急降下すると、体をくるりと回転させ、
    静かに着地をして見せた。

    「やぁ、リン。」
    「うひゃぁ!!」
    これに度肝を抜かれたのは、他でもないリンだった。
    自分が見つけた秘密の場所に突然KAITOが降ってきたのだ。

    「な、なななななんでにぃにぃがこんなとこいるんスか!?」
    「んー?リンがいないからってみんなで探しにきたんだよ」

    「み、みんなって……」
    リンが恐る恐る兄が落下してきたデータフォルダの上部を見上げれば、
    自分と同じく、ひどく驚いた顔のレンとミクの姿がある。

    「え?ちょぉ…これ、どーなってんの!?」
    どうやらまだ混乱が収まらない様子のリンに、KAITOは優しく声をかけた

    「最近リンはレンに無断でいなくなってただろう?
    だから、レンが心配してみんなで探しにきたんだよ」
    「レンレンが…心配?」
    本人がこの場にいたら全身全霊力の限り否定されるであろう兄の説明は、
    幸い誰に遮られることなくリンの元に届けられ…
    それを聞いたリンは…突然ケラケラと笑い出した。

    「じょーだんっ!!別にリンは心配されるようなことしてないッス!」
    「じゃぁ、僕に何をしていたのか教えてくれる?」
    「え、えーと…それは…」

    KAITOが尋ねれば、今までの笑顔はどこへやら途端に挙動不審になってしまう
    そこへようやく、レンとミクがフォルダから降りてきた
    「お兄ちゃんひどいよ!私たちを置いていくなんて!!」
    「なんだ、ミクもレンも飛び降りちゃえば良かったのに。」
    「あんな真似して平気なのはお兄ちゃんぐらいです!!!」
    「着地のときは受け止めてあげるよ?」
    「そういう問題じゃないもん!!」

    頬を膨らませて兄にかみつくミクを横目に、レンは気まずそうにリンに話しかけた。

    「…なに聞いてるんだよ。」
    「べ、別にいいじゃん!レンレンには関係ないことだもん!!」
    「よくねぇよ!」
    吐き捨てるような声を出して。レンは乱雑にリンとプレーヤーの接続を引き抜いた。
    ヘッドフォンのリンクが途切れたことでプレーヤーの音が資料館全体に響き渡る

    聞こえてきたのは、芯のある男性ボーカルによる切ないバラード曲…
    レンはリンに背を向けたまま呻く様に呟いた。

    「…これが、お前の好きな声かよ。」
    「す、好きって言うか…あこがれてる声よ。何か文句ある!?」

    その言葉に、リンをキッと睨み付けレンが何事かを叫ぼうとした、次の瞬間


    「あのぉ…リンちゃん…」
    心底申し訳なさそうな表情でミクがそっと手を上げた。
    「これ、誰の曲かわかってる?」

    そんなミクの問いかけに気分を悪くするでもなく、リンは胸を張って答えた。

    「わかってるよ!めーこ姉の曲でしょ!!」

    「はぁ!?」
    レンが情けない声を上げるその横で、KAITOは一人頭を抱えたまま佇んでいた。




    「そうよ。これ、私の歌よ」
    収録から帰ってくるなり、最年少の弟機が差し出してきた音声データを見て、
    MEIKOは当然といわんばかりにその形のいい胸を張って答えた。

    「姉さんのGENを無茶振りする人は少ないんだけどね…」
    夕飯の支度をこなしながら、キッチン奥でKAITOが独りごちた。
    「それでも時折頑張る勇者なマスターさんがいて、MEITOって呼ばれてるね。」
    「メイト…ですか」
    「あいつのKAIKOと一緒よ。私が疑似男声出すとそんな風に呼ばれるみたい」
    「…となると…あの…姉さんも」
    過去の嫌な記憶が脳裏をかすめ、レンの表情が徐々に沈んでいく
    MEIKOはそんなレンを安心させるようにぱんぱんと彼の背を強く叩いた

    「安心なさい。私はユーザーの操作一つで
    暴走起こすようなヤワな構成(フレーム)してないわよ」
    「さすがはお姉さま」
    「ん…何の話だい?」
    「すいません兄さん…こっちの話です」
    なるだけこの話題からは離れたいレンは露骨に話題を切り捨てる…


    「しかしさ、…改まってどうしたんだよ?」
    そのレンが身体を向けたのは、ダイニングテーブルに突っ伏しているリンだった。
    そう、この騒ぎ、真相は未だ闇の中だ。明らかになっている内容といえば、
    リンがおしゃれを始めたとか、一人でMEIKOの男声曲を聴いていた。とか、
    断片的なものばかりなのである。
    「…別にたいした理由なんかないけどさー」
    リンは気だるそうに突っ伏していた上半身を起こした。

    「あたしって何だろって」
    「なんだよいきなり」
    唐突に投げかけられるにしてはやたら重い質問だった。
    「…めーこ姉は純粋なシンガーとして作られてるし、カイト兄もそうでしょ?
    でもミク姉は純粋な歌手ってゆーかアイドルって感じじゃん」

    「設計コンセプトの違いだろ?
    …カイト兄さんで大失敗したサッポロが、新エンジンで二の轍踏まないように
    人格(キャラクター)を付随させたとか何とか…」

    レンの説明を横で聞いていたMEIKOとミクの表情が凍り付いた。
    ミクが慌ててキッチンを見れば…視線の先のKAITOは炒め物の真っ最中のようである。

    「そうなんだけどさ。じゃぁ、ずばりあたしって何?」
    そんな二人の行動など気づくはずもなく、リンとレンの議論は白熱していく…
    「…何って、ミク姉と同じキャラクターを付随した…」
    「ちがうよー!あたしがしたいのはイメージとか個性の話!
    あたしはミク姉みたいにカワイイ純真アイドル系になりたいのか、
    メイコ姉みたいにセクシーでアダルトちっくなシンガー系になりたいのか、
    よくわかんなくなっちゃったの!」
    「…で?わざわざおしゃれしたりアーカイブまで行って、歌を聴きてたのか」
    「ほら…しんとうめっちゃくすればひもまたすずし!って言うじゃん」
    「一応確認するけど、おまえが言いたいのは「古きを知りて新しきを知る」だな」
    「そう!それ!」

    レンは付き合っていられないとばかりにふんぞり返った。

    「…そこまでムキになることかよ?
    今のおまえがいいって言うマスターさんやリスナーさんだっているだろ」
    「…そりゃそうなんだけど…」
    「それに、そういうの決めるのはおまえじゃなくてマスターだろ。
    おまえの個性とか関係ないじゃん」
    「…むぅ」

    たたみ掛けるように言って、レンは小さく息をつく
    そして、なにやらとても言いづらそうに再び口を開いた。
    「それと…まぁ…その…今のおまえ…の歌、歌については…
    別に自分的に不満足じゃないっていうか…」

    「とにかく、あたしはあたしなりの方向性が欲しかったの!!」
    レンの言葉を完全にスルーして、リンが大声出して立ち上がった。

    あまりの不憫さに見ていられなくなったのか、
    今まで静観していたMEIKOがそっとリンの傍らへと座り直す。
    「話に割り込んで悪いけど、私はレンの言うとおりだと思うわ。
    私たちの個性なんてのはマスターが決める事。
    私たちはマスターくださった歌をマスターの思い描いたとおりに
    歌いあげるのが仕事。方向性なんて関係ないのよ」

    「姉さんが言うと深い台詞だなぁ」
    「お兄ちゃんが言うともっと深いよね!」
    「ネタに本気のアホ兄妹は黙ってなさい!!」
    炒め物を皿に載せたKAITOと、後ろについて箸と椀を運ぶミクに釘を刺し、
    MEIKOはリンに向かい直した。
    「とにかく、そんなに思い悩まないこと。わかった?」


    黙して動こうとしないリンが、しばらく間を開けてからぽつりとつぶやいた。

    「…でも、あたしもう決めてあるもん」
    「何をだよ」

    「自分。めーこ姉になるんだもん!」
    「はぁ?」
    理解不能なリンの発言にレンの語尾パラメータが指数関数を描く。
    「ロックやアイドルポップ、ジャンルや曲調や性別やらの関係なしに、
    何でも自在に歌える歌手になーるの!!!!
    自分。今までマスターのくれる歌をただなんとなーく歌うだけだったけど、
    これからは方向性をビシッと決めてありとあらゆるジャンルを歌いまくるんだ!!」

    「いやいや…それぜんぜん方向性決まってねぇって」
    この場にいた全員が思ったであろう突っ込みを、レンがぼそりと音声化する。
    しかし、一度スイッチが入ったリンが、その程度で停止できるわけが無い。

    「まずは!めーこ姉にまけないぐらいカッコイイハスキーボイスの特訓ってことで!
    さっきの曲みたくミク姉をメロメロにする男声を獲得すべく特訓するんだ!!」
    「あれ?リンちゃん、それ…」
    「いよぉっし!鏡音リン!いつになくみなぎってきたぁぁぁぁっ!」
    「ちょっとリン!あんたどこ行くのっ!…て、いっちゃったわ…」


    リンが走り去っていった扉を見つめながら、ミクはKAITOに問いかけた
    「お兄ちゃん…リンちゃんの男声って…」
    「レンだね」
    即答するKAITOの横で、MEIKOはテーブルに倒れ伏しながら大きく息を吐いた

    「で、レン、どうする?また居場所検索かけて追いかけようか?」
    「…ほっといてやってください…」
    テーブルに両肘をつき、両手で顔を覆ったままレンが答える。
    その指の間からきらりと涙が見えたような気がした…


    めでたしめでたし(多分)


    不憫なレン。再び
    『鏡音君のひとめぼれ』を公開後、SNSにて戴いたコメントから発想。
    さいごになりましたが狩宮様、アイディアありがとうございます~
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